パン屋になりたい、できればメロンパンの

音楽、バンドについて語らせて

1.「17才」Base Ball Bear

十七歳[CD] - Base Ball Bear - UNIVERSAL MUSIC JAPAN

好きな音楽についてひたすら語りたいブログ、記念すべき第1回はBase Ball Bearの「17才」について

 

まずBase Ball Bear(以下ベボベ)とは

 

Base Ball Bear(ベースボールベアー)は、日本のロックバンド。略称は「ベボべ」「BBB」。4人組バンドとして結成され、2006年にメジャー・デビュー。2016年からスリーピースバンドとして活動している。(Wikipediaより)

 

有名曲は銀魂のオープニング曲に起用された「Stairway Generation」おおきく振りかぶってのオープニング曲の「ドラマチック」などである。影響を受けたバンドは国内ではNUMBER GIRL,SUPERCAR,TRICERATOPS等、海外ではXTC等である。

 

このバンドにハマった経緯としてはまず中3の頃ドはまりしていたチャットモンチーの影響である。チャットモンチーと仲が良いバンドであることがYouTubeに上がっていた動画などから知ることができた。当時重めのチャットモンチーオタクであったので迷わずベボベに興味を持った。

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その後近所のゲオにチャリでベストアルバムを借りに行き(当時スマホを持ってなかった)、ベボベとの長い付き合いがスタートした。

 

そして高校生になり、ベボベ愛はさらに深まり高2の頃にはベストアルバムの曲以外も聴くようになった。ベボベはとにかく「青春」にフィーチャーした楽曲が多い。それは青春の明るい部分であったりはたまた暗い部分であったり。作詞作曲をしているVo.Gt.の小出祐介は中高時代にいじめられていた経験があることを明かしており、その経験からこういった一面的でない青春を描いているのだろう。当時(特に高2の頃)私も青春まっただなかでベボベの歌詞に自己投影したりしなかったり

 

その中でも特に当時の自分に刺さったのが今回のテーマ曲である「17才」である。この曲は2007年発売のベボベのメジャー2枚目のアルバム「十七歳」のリード曲である。このアルバム自体が「青春」にフォーカスして作られたものであり、そのリード曲なのでまさに純度100%の青春ソング

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 まず歌詞から、サビで繰り返される「17才It's a seventeen」というフレーズ、文字にすると意味が分からないが実際歌ってみるととても気持ち良いフレーズとなっている。また歌詞が全体的になんとなく暗いのが良い。「傷ついていたいかい ? 気づいてほしいのかい?」「何もない感覚 上っていく階段」「青い空がどことなく悲しい」と歌詞にもあるようにどことなく悲しい、孤独を感じさせるような歌詞となっている。しかし悲しいだけの曲ではなく「レモンがはじけるような日々」「君のことに気付いている人がきっといるから」と決して孤独ではない事を表してくれる。青春が持っている暗さと明るさ、孤独に感じたり一方では仲間がいる喜びを感じたりするような複雑さを見事に表している。思えば17才前後のころが一番精神的に複雑であったように感じる。部活や人間関係でいろいろ悩みつつも「自分はいま青春まっただ中にいる!」という不思議な全能感に包まれながら日々を過ごしていたように思う。17才になる2,3日前くらいに「青春あるある」な悲しい出来事が起こったりして、まさに「17才It's a seventeen」な感じだった。あの頃の感覚は特別だったんだなー

 

曲、アレンジからも語りたい。この曲はまず「じゃかじゃーん」というイントロ(聴いてみたらわかる)から始まりスタートからテンションマックスである。アルバムでは1曲目でそのためライブの1曲目にも選ばれることが多く、去年夜行バスで東京へ行って観た20周年の武道館ライブの1曲目にも選ばれていた。これほど思い入れのある曲が武道館1発目で演奏され、情緒がおかしくなり「なんも言えねえ」状態に陥った。ドラムはベボベの初期~中期の曲で多用される四つ打ちのダンスビートを基本としている。そしてbpmは129で遅すぎず速すぎず絶妙な線をいっている。これ以上速くしてもよりロックな感じでかっこよくなるだろうが、この曲から感じられる青春を肯定してくれるような優しさはこのbpmでないと出せない。ベースはバスドラムに合わせた休符やオクターブを混ぜたプレイでシンプルながらもノれる感じのベースラインになっている。バッキングギター(小出祐介の方)は基本オープンコードのバッキングだがaメロやcメロではアルペジオを弾いていて意外と手元が忙しい。リードギター(湯浅の方)はメインリフを基調としたシンプルなプレイである。ギターソロもめちゃくちゃシンプル、けど泣ける感じ。コードは基本ずっとCメジャー→Dメジャー→Bマイナー→Eマイナーの進行でベボベの曲にありがちな感じのシンプルなコード進行、 ベボベが大きく影響を受けたTRICERATOPSの「Raspberry」の進行に似ている。歌メロもわかりやすい、誰でも口ずさめるもの。全体的にシンプルなアレンジ、コード進行となっているが、このシンプルさによる安心感がゆえに「青春」の持つ情緒が表されている。スリーピースになってからのアレンジではイントロの1周目では音源のバッキングパート、2周目ではリードパートのメインリフを弾きその後すぐにバッキングに戻りサビが始まるというまあまあ忙しいアレンジをしている。コピーするとき大変だった

 

最後まで読んでくれた方ありがとうございます。こんな感じで他の曲、バンドも語っていけたらなーとおもってます。ここまでで約2000字。期末レポート並ですね。期末レポート書かなきゃいけないのに勢いで書いてしまいました。おやすみ